ネズミの糞・尿は感染症の感染源になる
ネズミは様々な病原体を保有しており、糞・尿・唾液を介して人間に感染症をうつす可能性があります。「ちょっとくらい大丈夫」と素手で掃除するのは非常に危険です。
ネズミが媒介する主な感染症
- ハンタウイルス肺症候群:ネズミの排泄物が乾燥して空気中に舞い上がったものを吸い込むことで感染。発熱・筋肉痛・呼吸困難が起きる重篤な疾患。
- サルモネラ菌感染症:糞で汚染された食品や食器を介して感染。激しい下痢・腹痛・発熱を起こす。
- レプトスピラ症(ワイル病):ネズミの尿に汚染された水や土壌からの感染。発熱・黄疸・腎不全を起こすことがある。
- 鼠咬症:ネズミに噛まれること、または糞・尿で汚染された食品の摂取により発症。発熱・皮疹が出る。
糞・尿を発見したときの安全な処理手順
- 保護具を着用する:使い捨てのゴム手袋・マスク(できればN95)・ゴーグルを着用する。絶対に素手・素顔では作業しない。
- まず換気する:作業前に窓を開けて30分以上換気。糞が乾燥して粉末化したものを吸い込まないようにする。
- 消毒液を吹きかけてから拭き取る:糞に直接消毒液(市販の次亜塩素酸ナトリウム希釈液や消毒用エタノール)を吹きかけ、5分ほど待ってからペーパータオルで拭き取る。糞を乾燥した状態で拭き取ると粉末を吸い込む危険がある。
- ゴミ袋に密閉して捨てる:使用したペーパータオル・手袋はビニール袋に密封して捨てる。
- 拭き取り後に再度消毒する:汚染されていた場所全体を消毒液で拭き上げ、十分に乾燥させる。
- 手洗い・うがいを徹底する:作業後は石鹸で念入りに手を洗い、目・鼻・口を触らない。
業者に依頼すべきケース
以下のような場合は自分での清掃は避け、専門業者(特殊清掃・害獣駆除業者)に依頼することをおすすめします。
- 天井裏・床下など手が届かない場所に大量の糞がある
- 尿染み・腐敗臭がひどく、通常の消毒では対応できない
- ネズミが死んで腐敗している
- 糞の量が多く、広範囲にわたっている
まとめ
ネズミの糞・尿は感染症リスクがあるため、素手での処理は厳禁です。保護具を着用し、消毒を徹底してから処理してください。広範囲の汚染は専門業者への依頼が安全です。